 |
マウンテンバイクと私
マウンテンバイクを初めて購入したのは大学3年の冬でした。
当時、マウンテンバイクブームに火がついたころで、私も、
ダウンヒルやらウイリーやらやってみたい！
とミーハーな考えが思いつき、近所の自転車屋に
マウンテンバイクを見に行ったのでした。
そこの店長さんは自転車が大好きで、マウンテンバイクを
見に来たことを告げると、マウンテンバイクについて
熱く語り始めました。
海外と日本のマウンテンバイクでは、ナイキと月星シューズの
違いがある、どちらを買う？
シマノのギアにもいろいろレベルがあって、最低これぐらいの
ものがついていないと・・・などと1時間以上にもわたり、
話を聞いてしまったのでした。（注 1990年ごろの話です）
なるべくお安くと思っていたのが、店長さんの話の流れより、
当初考えていた値段のものを買うとは言い出せず、結局、10万円
のマウンテンバイク（これでも店長さんの許すレベルのギリギリ）
を2回の分割払いで買うことになってしまいました。
マウンテンバイクを買ったのはとてもうれしくて、時間さえあれば、
自転車に乗って、町中をうろうろしていました。それまでに
乗っていた原付はまったく乗らなくなってしまいました。
大学4年の夏休み、研究室のメンバーとともに、山の上にある
大学の施設に勉強合宿に行くことになり、皆は車で行くところを、
自転車を持っているメンバーとともに自転車で行くことになりました。
その施設は山の上にあるので、そこにたどり着くには
ひたすら上りを行きます。
自転車を降りて押すと、なんとなく負けた気分になるのが
嫌だったので、その当時の私はこいで上りきるのでした。
（今は違いますが）
帰りはお待ちかねの下り。車も来ないので、ペダルをこいで
スピードを上げていきます。
帽子が飛びそう！手で押さえようとした瞬間転倒。
どうなったのかわかりませんが、ペダル付近のギアが足に
突き刺さり、太ももの皮がペロンとむけているではありませんか。
自転車の方はタイヤが折れ曲がり、走ることはできませんでした。
幸い、後ろから来た車組に助けられ、病院に行くことができましたが、7針を縫うけがとなってしまいました。
大学4年の最後の夏休みは、まともに歩くことができず、
病院通いとなってしまいました。
買ってから約半年で大破してしまったマウンテンバイクでしたが、
新しく買いなおすこともできず、幸い大事なところは
壊れていなかったので、修理し、使っていくことになりました。
その後、約10年にわたり、このマウンテンバイクは活躍し続け、
いろいろな土地に行くのでした。
|
|
|
|
